2011年12月27日火曜日

12月26日    シロクマに夢中

 ナショジオでホッキョクグマの番組が始まると、ぎんの目が画面に釘づけになった。
 釘づけなんて、市民文化講座の作文教室で出くわしそうな陳腐な言い回しだが、ときにはなかなか的確だ。ほんと釘で固定したみたい。無理に持ち上げると床がはがれそうなぐらい、じっと「お座り」したまま画面を見つめている。
 
 シロクマが氷の割れ目近くに身をひそめ、呼吸のため水面に顔を出すアザラシを捕まえて食べてしまう様子が映し出されている。おやつのスモークドチキンも引き裂けないぎんが、どうしてこんなものに興味を抱くのだろうか。
 そもそも猫の視力はそんなによくないはずだし、さらに平面画像を立体に引き直して空間的な思考ができるのかどうかもわからない。でも、他の番組には示さない熱心さでシロクマの物語を見ていたのは確かだ。

 書くうちに、こないだ雑誌か新聞かで読んだ寄稿を思い出した。動物園関係の人が「ホッキョクグマをシロクマと呼ぶのが許せない。そもそもシロクマなんて動物はいないのだ」と主張していた。稀にみる細かな意見だ。きっと真面目でめんどうくさい人なんだろうな、と一瞬、決め付けそうになった。が、待てよ。
 
 もしかして自分の子どもに「夕焼け小焼けのアキアカネ~♪」 と歌って聞かせたりしているのではないだろうか。寿司屋でハマチを注文するとき「ブリの幼魚ください!」などと言っているのではないだろうか。そう考えてみると、案外面白い人かもしれないという気もしてきた。

2011年12月26日月曜日

12月25日    ぎんの薬

 ぎんのアレルギーを抑えるため、いまは2日おきに薬を与えている。主に妻の役割だ。2カ月前には毎日2錠を食べさせていたが、再発を招かないように少しずつ減らし、ようやくここまできた。
 
 薬が減ったのはうれしいけれど2日おきというのがどうも微妙。うっかり忘れそうになる。私には無理だと妻は判断したようだ。カレンダーにくっきりと書き込んで旅に発った。もちろんちゃんと投薬してるけど。

2011年12月20日火曜日

12月20日   ジャンプ2秒前


 猫は年を経るとともに遊びに無関心になると聞く。1ヶ月前までのぎんも、まさにその通りで、じつに寂しい思いをしていた。

 ところが1ヶ月ぐらい前から、遊びへの欲求がみるみる高まってきた。遊びに誘いにくるときも以前なら、テレビに没頭する私の背中や脚をたたいて逃げるぐらいだったが、今は両前足を広げて飛びかかってくることもある。

 ネズミをあたまの上でブラブラさせるだけで、ぴょんぴょん飛びついてくる。残念ながらジャンプしているところは撮りに逃したが、メキシコのプロレスラーみたいだ。

 なぜだろう。飲んでいる薬と関係あるのだろうか。

2011年12月18日日曜日

12月17日   猫によって質量が生まれる仕組み


足元にまとわりついて質量を生み出すぎん

今週はヒッグス粒子の説明に苦労した。この粒子は宇宙に充満している。質量を持たない粒子が飛ぶと、周囲にまとわりついて動きをにぶくする。その結果として質量が生まれるという話だ。

 私のうちでいえば、部屋の中を歩くと、ぎんが足元にまとわりついて邪魔でしょうがない。その結果として、体重が重くて動きが鈍いかのようなモタモタ歩きになる。

  超対称性理論によるとヒッグス粒子は2種類以上なければならないという。その点数も心配ない。妻がいるからだ。リビングルームの床に寝転がって邪魔をするから だ。

2011年12月16日金曜日

12月15日   こういう毎日




あれ、どこにあったかな






どこやったかな







どこかいな








あっそうか!











よいしょ








・・・・・・









ないやん





















ハラへってきたな

2011年12月13日火曜日

12月12日   Q.これな~に?

A.

1.おたまじゃくし

2.花瓶

3.加湿器

4.テーブルランプ

5.火星人

6.モノリス

7.ブラックホール

8.ぎん

2011年12月6日火曜日

12月06日   座りたいときに座る。それが私



どうってことない話だが、ぎんが最近ひんぱんにお座りをするようになった。これまで、歩いてないときは、しゃがみこむか寝転ぶかだったのに。

 もちろん、こちらの命令に応じて座るわけじゃなく、座りたいときに座りたい場所に座りたいだけ座っているだけ。それでも随分しおらしく見える。何を待っているのか知らないが、結構な時間じっと座っていることもある。
ダイニングテーブル、キッチンカウンター、床、本棚、電子レンジ…どこでも。慎ましい感じが漂うのだが、それが逆に落ち着かない。

            





12月05日    なぞの魅力

 このカエルの何が特別なのか。ぎんはこの小さなビニール製のオモチャに異常なほどの興味を示す。ビニル製のヤモリ、木彫りのカエル、プラスチック製の熊などとごっちゃにして棚に置いても、前足を器用に使って、この赤目アマカエルだけを弾き飛ばして床に落下させる。落ちたカエルはホッケーのパックのようにもてあそばれて、ときどき白い腹を見せながらカーペットの上を転がっていく。
 昂じてくると口でくわえて放り投げることもある。中国製なのであまり触れさせたくはないが、あまりに楽しそうなので、ついつい処分するのを先延ばしにしてしまう。


2011年12月5日月曜日

12月04日    テレビを見る支配階級


  




 我が家を牛耳るメスの哺乳類2匹。私のほか別室にオスの爬虫類がいるものの対抗勢力にはなりえない。

2011年12月4日日曜日

12月04日     夜と夢


 ぎんはテレビの上に乗って、私と一緒にスパイのドラマを見ていたが(写真上)、いつのまにか寝てしまった。
 
熟睡しているようだが、はみ出して垂直に垂れ下がったシッポが、ときどき「パタパタパタッ」と持ち上がる(写真下)。無理に撫で回されたときシッポを振る、あの感じだ。もしかして嫌な夢を見ているのだろうか。

 ふだん床で眠るときはシッポは脚の間に挟まっていたりして、動きが分かりにくい。いつも気持ちよさそうに眠ってうらやましいなあ…と思うのだが、実はそうでもないのかもしれない。

 僕は夢をほとんど覚えていないが、わずかに記憶する夢は驚くほど楽天的だ。なんでも上手くいくし、ノーベル賞すら獲ったことがある。

 だからときどき布団に入るとき「ずっと目が覚めなくてもいいのに…」と考える。でも、ひょっとして、覚えていないだけで実は夢のほうがずっと辛い世界で、だからこそ数少ない楽天的な夢を覚えているのかもしれない…そんなところに閉じこめられたらたまらない。と、ぎんの尾を見て考えた。

2011年12月3日土曜日

12月03日   あまりに人間っぽい仕草


 ぎんが寝ようとしているとき、ちょっかいを出すと、くるっと背中を向けて両手で目を覆う仕草をすることがある。  
 いかにもイライラした感じで「あ~もう!静かに寝かせて!」と言っているようだ。撮影に成功したが、少し分かりにくいので図解をつけた。
 
 めんどうくさいので写真を開かずに記憶で描いたのだけど、ブログ上で並べてみたら、脚の上下関係や腹部の輪郭が意外に正しくてびっくり。
 
 いかにも迷惑そうに背中を丸めているところは、表現できなかったけれど…。おもしろいのは、後ろ脚まで交差していてるところ。写真に撮るまでは気付かなかった。

 

2011年12月2日金曜日

2011年11月30日水曜日

11月30日   パーソナル猫グラフィック

 速い速い! いつも私が帰宅すると、ぎんは歓迎のランを披露してくれるが、今夜は特別に激しい。普段の2割5分増しぐらいの勢いで走り回る。理由は不明。その様子をなんとか記録できないかと頑張った。まあまあ感じは出せたと思うけど、なかなかナショナルジオグラフィックのようには撮れないものだ。

2011年11月29日火曜日

11月29日    やはり若いってすばらしい

 きのうの夜、駅からの帰り道、ひさしぶりに黒猫に出会った。電柱の根本にしゃがんでいるが、私には気づかない。1メートルぐらいまで近づいたがそれでも知らんぷり。「おい、久しぶり」と声をかけると、やっと顔を上げて私の方を見たが、なにか邪魔くさそうな表情だ。
 黒猫はもどかしそうに、またすぐに元の方向に視線を戻した。何を見ているのだろう。視線をたどると、5メートルほど離れたマンション駐輪場に、小ぶりできれいな三毛猫がいる。三毛も黒猫をじっと見つめている。なるほど邪魔くさいわけだ。若いっていいなあ…がんばれよ。
 うちに帰ってパソコンのファイルを整理していたら、ぎんの1年近く前の写真がなぜか単独で1コマだけ出てきた。やっぱり若くてかわいく、毛並みもいい。

2011年11月24日木曜日

11月23日     むにゅっとした感じ

 朝寝している私の背後に寝そべるぎん。最近ときどき布団に来るようになったけど、いつも下半身にくっついて横になるので、存在していることが分からなくて危ない。この直後に寝返りを打ったら、お尻のあたりがムニュっとして、まずい、と思ったときにはもう遅くて、ぎんがグニュっとなっていた。だが「ギャ」とは言わず、しばらく横になり続けたあと黙って去っていった。

2011年11月22日火曜日

11月21日   いわゆる子猫と呼ばれる期間は非常に短い

わたしが朝でかけるときリビングのドアまで見送りに来て寂しそうに鳴いたベンガル猫のぎんは今はもういない。そのかわり少しでっぷりしたトラ猫が物置部屋に敷いたタオルケットの上で寝返りを打っている。「ぎんちゃん行ってきま~す」と声をかけても耳が少し動くだけ。
※写真右側で異彩を放つのはIKEAでなぜか買ってしまったカエルの王様。どうにも処分できないまま物置の片隅に放置されている。

2011年11月14日月曜日

11月13日     来客でぐったり

 きょうは、うちに両親、妹夫婦、弟夫婦とその娘の7人がやってきた。しかも同時に。
狭いリビングに我々をいれて9人がひしめく事態になった。「不測の事態に備えるべきだ」という妻の強い意見で、ぎんはケージに入れられた。7人の客に対してどう行動するかを見てみたかった気もするが、本棚の裏側に隠れてしまったらそれまでなので、お披露目という点ではケージに閉じこめるのもいいかもしれない。


  しばらくはびくびくとケージの奥で小さく丸まっていたが、20、30分ほどするとケージから腕を伸ばして皆が食べているお菓子を取ろうとするなど少し慣れてきた様子だった。父と母はほとんどぎんに興味なし。妹夫婦は、ぎんが伸ばした腕に触れながら楽しそうだ。「僕らがインドネシア住んでたときに飼っていた猫がどうのこうの…」と話している。へ~おまえら猫飼うてたんか、ていうか、インドネシアに住んどったんか!音信が途絶えている何年かの間に住んでいたのだろう。実は私は母がどこで育ったかもよく知らない。親兄弟には千葉県生まれ葛飾育ちのぎんよりも分からないことが多い。
 
 みんなが帰ったら安心して急に眠くなった。ぎんのまねをしてカーペットに転がったらうたた寝してしまった。ぎんも疲れたらしい。私と一緒に昼寝した(妻撮影)。

2011年11月12日土曜日

11月12日    ぎんCEO


 ごあいさつ
 私たちが日々直面しているマクロ経済環境の変化は、我が国のグローバル経済における今後の立ち位置を左右する強い影響力を持っています。この根源的な変化に対して日本企業が果敢に対応し、その潜在力を発揮しつつ競争力を強化していくには、今までと同じ発想や行動の延長線に解を求めるのではなく、むしろこれまで慣れ親しんできた発想と行動の枠を取り払うことによる新たな付加価値の創造が重要となります。
 私たち飼い猫に於きましても、ただコタツで丸くなっているだけでは、この大きな流れに取り残されることになるでしょう。飼い主のニーズを素早く把握し、効果的に魅力をアピールする、新たなビジネスモデルを模索していくことが求められています。決っして平坦な道ではありませんが、その向こうには、新たなキャットフードと自由な行動の可能性が待っているのです。

2011年11月9日水曜日

11月9日     わたし しょうきにもどったからら~


なに、おばはんが行方不明?
 仕事を休んだので、ぎんと1日のんびりしていた。とはいえ、ぎんのねぐらになっている物置部屋を革命的に片付けたので、夜になるとちょっと疲れていた。

あとはちょっと早めに寝るだけだと思っていたら大変なことが。妻から意味不明の電話。新橋、有楽町、浜松町、池袋という地名がほぼ脈絡がなく出てくるが、意味が通らない。どうやら山手線に乗っているらしい。しかも本来とは逆向きに。口調からして泥酔しているようだ。

わたしは「山手線か?そのまま乗っとき。時間かかるけどいずれつくから」とアドバイスしたが、聞いているのか聞いていないのか「逆向きやて言うてるわー」という声が聞こえて通話が途絶えた。どうやら泥酔仲間がいるらしい。じたばたしてもしかたがないけど、駅までぐらいは保護しに行かないと商店街のベンチで寝てしまうかもしれない。

奇々怪々な電話からいろいろ推測し、妻の乗っている電車を3本にまで絞り、30分ほどして電車がつくころ改札に迎えに行った。でも出てこない。30分待ってみたが出てこない。電話を何度か掛けてみても留守番電話。どうしようか、どうしようもない。もしかしたら地下鉄にのりかえて今頃リビングの床でいびきをかいているかもしれない…。とりあえずいちど家に帰ってみることにした。

ほとんど家に帰りつこうとしたころ携帯が鳴った。妻だった。なぜか番号非通知の着信だ。どこにいるのか?と聞くと「あきはばら~。なんでやろ~」と楽しそうだ。なんでって、あんた、居眠りでもしながら山手線を周回してたからやろが。「ホームに人が待ってるし電車あるやろ~。あ~。赤羽行き最終が遅れてるいうてるわ~。まだ電車あるで~」という。放っておいたら今度は京浜東北に乗って赤羽に行くつもりらしい。もう山手線は終わったし、迎えに行くから中央改札を出て待ってなさい、というと「はいっ」と妙に素直な返事。なぜか「は~い」じゃなくて歯切れが良い。酔っぱらいは不思議だ。

駅に戻ってタクシーに乗ろうとしていたら再び電話。「わたし正気にもどったし~。たくしー乗り場あるし~。帰れると思うで~」という。ちょっと待て。「思う」というのは、もしかして帰れんかも知れんということか! 本当に大丈夫か?と念を押すと「だいじょうぶ~正気にもどったし」と繰り返す。と同時に「ほにゃほにゃお願いします」と誰かに話しかけるような声がして通話が切れた。なに?おまえ既にタクシー乗ってたんかい! 念のため「橋を渡って2つ目の信号で止めてもらいなさい。そこのファミマで待ってる」とメールをしておいた。

深夜は車の流れが速い。20分もすると、酔っぱらいを乗せたタクシーがファミマ前に到着した。財布を覗き込んでもたもた料金を払ってる。足取りはそれほど危なくないが、放っておくと道の真ん中を歩くので、手を引いて連れて帰った。エレベーターを下りて玄関前のポーチに立つと、突然くるっと振り返って腕を突き上げて夜空を指さした。どうしたん?と聞くと「雲がきれいや~」。それはいいけど危ないから手すりに近寄ったらあかんで、と注意すると「はいっ!」。あ~あ疲れた。

2011年11月8日火曜日

11月8日    キャバ嬢の名刺なし 

↑このジャケットは合格
夏物のジャケットやパンツなどを、クリーニングに出そうと思って袋につめておいたら、ぎんの取調べにあった=写真㊦

別に怪しいものは所持していないのでかまわないのだが、部屋の隅に長いことほったらかしにしていた服なのでホコリをかぶっていて、アレルギーがひどくならないか心配だ。

※疲れがたまって、しばらく更新できずにいた。こないだの土曜は、妻がぎんを騙してキャリーに入れて医者に連れて行った。それ以後は、ぎんから冷たくされているという。右耳はきれいだったが左耳が汚れていた。さらにステロイド剤を続けることになった。きょうのぎんのウンチに虫のような細長いものが2,3本はりついていた。回虫のようにも見えるしそうでないようにも見える。キャットフードしか食べていないので、長細いものは出てこないはずなんだが…。




2011年10月31日月曜日

10月30日    太ったぎん

なぜか千住あたりを歩きたくなり、東武線で鐘ヶ淵へ。隅田川まで歩くと、堤防で3匹の猫に出会った。1匹がきれいなトラ猫で、(だいぶ太いけど)ぎんによく似ていた。ぎんが無事にノラ猫になったら、案外こんなふうになるのかもしれない。
堤防周辺のオジサンたちにエサをもらって、暮らしているようだ。かわいがられているらしく、すごく人慣れしている。
ぎんと同じ、えさがほしいのポーズ
トラは私に歩み寄って、ぎんと同じように、伸びをしたり、体を摺り寄せたりしたあと、ゴロンと寝転んでこっちを見た。祖父母の家にいたシャムは決してこういう甘えた仕草をしなかった。東大構内にいた半トラ猫は、伸びはするが転がらなかった。トラ猫は人に媚びるのが上手なのだろうか。

根津神社の茶トラは、転がりも伸びもしないが、写真の撮りやすい場所(ベンチや鳥居の礎石の上)に飛び乗ってポーズを取ることでエサをもらっていた。プロの野良猫だった。

ほかには四つ眼猫と黒猫がいたが、トラほど人慣れしておらず、関心は示すが私との距離は保ったまま。トラがエサをもらって私に悪意がないと分かったら、おこぼれにあずかろうという考えらしい。


※堤防から帰ったら午後6時前。ぎんを7時までに医者に連れて行かなければならなかった。だがキャリーを見ると逃げ回ってどうしても捕まらなかった。捕まえようとすると本気で逃げるので、また膝が外れそうになった。オモチャで誘ったりいろいろ試みたがダメ。30分以上追い回したあと、諦めたと見せかけて油断させ、ようやく捕らえてキャリーに入れた。出せ出せ!と騒ぐかと思ったら、悲しそうな声で鳴く。どうして騙してまで私を捕まえるのか…と。エレベーターで1階まで降りたが、弱々しい鳴き声を聞いていると、もう前に進めなくなった。ロビーから医者に電話して「ここんとこ何度も連れて行ったから警戒している。1時間近く追い回したが捕まらない。薬だけほしい」と嘘をついた。自転車をこいで薬だけをもらいに行ったら待合室はしつけの悪いイヌでいっぱい。やっぱり連れて来なくてよかったと思った。

2011年10月28日金曜日

10月28日      ぎん様


最近は、電子レンジの上での滞在時間が長くなった。寝ていることもある。ちょっかいをだして起こすと、こんな風に見下ろされる。けっこう怖い。

※昨夜は、ニャンともで柔らかめのうんち。少しペレットに血がついていた。薬はちゃんと食べた。

2011年10月27日木曜日

10月27日    記者向きかも


京都から帰ってきて、カバンを降ろすとさっそく、ぎんの持ち物検査が始まった。テリトリー内に自分の把握していないものが存在していることが許せないようだ。なんでも調べに来る。しかもしつこい。

書類を出して、コンビニ袋に入れた着替えの下着類を出して見せてやっても、まだ納得しない。本当にカバンが空っぽかどうか疑って、ごそごそと中味確認している。


※きょうは、薬をすべてを問題なくぺろっと平らげた。そのあとウンチした。形はあるが濡れていてバナナ型。爪2本切ってブラッシング。

2011年10月26日水曜日

10月26日     私の重要度がアップ

無言でエサを求めるぎん。倒れたゴミ箱はぎん
仕業。ソファに散乱した洗濯物は私の仕業。

しばらく妻が出張。私とぎんの2人きりの甘い生活がスタートした。

きょうから朝夜のエサを与えて、アレルギーの薬も飲ませなければならない。

朝、私が起きると、ぎんはすぐに私の布団にやってきた。そして中央に転がると目を閉じてスヤスヤ。これはただ寝ているのではなく、エサをなるべく早く沢山ちょうだい…という猫語ボディーランゲージ。

ふだん私にはあまり見せない行動だ。恐るべきことに、状況を飲み込んで、きょうからは妻ではなく私に訴える必要があることを理解しているように見える。


※メモ 帰宅が零時前になったので、ぎんはひどく腹を空かせていた。玄関ドアを開けるとすぐ、ニャアニャアと鳴きはじめた。ウンチは既にシステムトイレにしてあった。ステロイド剤をペースト状フードに混ぜて与えたが、小さな薬の破片だけ巧みに選り分けて残した。ペーストを追加してぜんぶ食べさせた。

2011年10月25日火曜日

10月24日     阿闍梨餅が人気


うちに帰って玄関のドアを開けると、早朝からの出張に備えてすでに寝ているはずの妻が寝室前の廊下に立っていた。リビングの方でドスンという音がしたから見に行こうとしていたところだという。

行ってみると、キッチンのゴミ箱が倒れて、ぎんが内容物を嗅ぎまわっていた。写真で嗅いでいるのは阿闍梨餅の袋。意外にも、ああいう餅のようなパンのような食べ物が好きだ。甘いものも好きだ。

きょうは特別に腹が減っているようで、叱りつけても、しつこく何度もゴミ箱を襲う。ぎん除けに、キムチの空きボトルをゴミ箱に捨てておいたのに。キムチも効かなくなったのか、とボトルを鼻の頭にくっつけようとしたら必死にかわしていた。

2011年10月21日金曜日

10月20日      あっちに住みたい


きょうも朝からバルコニーの外を眺めている。
どうもこのところ特定の方向ばかり熱心に見ているようだ…と思ったら、隣駅近くに建設中のタワーマンションのようだ。

あっちがええなあ。

と背中が語っている。。。。そりゃええんちゃうか。きっとここより安くて広いしな。タワーやったら眺めもええやろ。このマンションに引っ越したときから建設計画はあったけど、いつ引っ越せるかわからんもんは待てんやろ。そやろ? それに地震がきたらすごい揺れるぞ~。おまえ苦手やろ?

と、猫を相手に真剣になってみても空しい。
クレーンの背が高くなってきたから、バルコニーの手すりから飛び出してよく見えるのだろう。それに工事中の音もするし。

とはいってもやっぱり腹立つなあ。おまえのトイレや遊び道具を優先してるから台無しやけどな、インテリアにも気い遣ってんねんぞ。ちょっとぐらい部屋の中も見たらどや。

2011年10月18日火曜日

10月16日    シャー!ハーッ!



エリザベスカラーをつけられたまま、緊張
した表情でダニ・細菌検査の結果を待つ

耳垢がとてもひどいので、久しぶりに病院に行った。

これまで見てもらった獣医は耳垢にあまり関心がないように見える。「そうですか大変ですね、薬塗っときましょ」ていう感じ。

いつも熱心に耳掃除をしているので、病院に連れて行くときは、きれいな状態のことが多い。だから理解できないのかもしれない。いくら口頭で的確に説明しても、所詮私たちのことを素人だとしか思っていないから信じてもらえないのだ。

だからきょうは、汚い状態を見せるために耳掃除を控えて連れて行った。しかも日曜日だから店長先生は休みで、違う医師が見てくれる。新しい展開を期待できるというものだ。

若い医師だった。耳に触れると「触っただけで熱いですね」と驚いた様子。いい感じだ。次に綿棒で耳を撫でて「すごい耳垢ですね」とまた驚く。だからそう言っていたんだが…。その次がいけない。「とにかくダニ・細菌検査しましょう」と言い出した。前にもやった検査だが、状況が進んだのでもう一度やりたいらしい。

結果が出るまで20分ほど待つハメに。「まあ新しい展開のためだ」と我慢して待ったのに、結論は大して変わらなかった。いや。より悪くなった。結局、細菌かどうか良く分からないので、とにかく前より強いステロイド剤を使おうという提案だった。あーあ。

しかも、一番いいのは皮膚生検だと勧める。そのうえ、薄い耳から検体を取ると穴が開くかもしれないので、目の上のマロハゲの部分から取ろうという。あーあ。

挙句の果ては、免疫抑制剤を一生飲ませることになるかもしれない、とまで言われてすっかり陰鬱な気分になった。細菌検査の結果をろくに説明もできない医師が、免疫抑制剤を一生飲ますなんて軽々しく言うなよな~と思った。しかも免疫抑制剤はシクロスポリンだという。FK506はだめなんですか。

医者の話を聞いて「自分で治してやるしかない」とますます覚悟が深まった。その点では良かったのかもしれない。ドイツ製のエサでは解決しなかったので、苦手な掃除をまめにしてみるしかないか…。今回は妻が払ったので診療費用がわからない。いくらだったか聞きたくないなあ。

2011年10月16日日曜日

10月16日     かわいそうな猫



えさがほしいのポーズ
 
秋。ぎんの食欲が大きく増した。標準量のカリカリをすぐに平らげて、空っぽの皿を何度ものぞきに行く。

腹が減ると、こちらの脚に体をこすりつけながら、目の前を何度か往復し、急に、ごろんと寝転ぶ。勢いがよすぎて「ドス」と音がすることもある。そして、くりくりと見開いた目でこっちを見上げて甘えたポーズをとる。

こうすると、頭や首を撫でてもらえるという成功体験があるからか、エサがほしいときもこの悩殺ポーズを繰り出すようになった。実際、非常に抗し難いものがある。

仕事をしていると、妻からメールがきた。「ごめん。ぎんが何べんも何べんもスリスリ、ゴロンを繰り返すから、かわいそうな象みたいで耐えられず、エサを繰り上げてやってしまった」。なんてことをしてくれたのか。

エサを一度にやるとすぐに食べてしまうので、夜のエサは妻と私で2回に分けて半分ずつ与えることにしていた。2度目のエサは私が深夜に帰宅したとき与えるはずだ。それをやってしまったという。私の与えるエサがないということは、私が帰宅後にスリスリ、ゴロンを何度も見せられて、挙句に眠っていると足を噛まれる、ということになる。かわいそうな夫。

2011年10月15日土曜日

10月15日    猫ケージにおける対称性の破れの発見

お気に入りのネズミの玩具がケージの下に入ってしまい困っているようだったので、ケージを移動させたらオモチャの塊!が出てきた。

ネズミのほかに、ペットボトルの蓋5個、パン袋を縛る針金2本、ビニール製のカエル1匹、IKEAのプラスチックのクリップ1個、丸めた広告1個、ついでにウンベラータの鉢に敷いてあるバークチップ1個。

オモチャがケージの下に入るたびに、ぎんは腹ばいで前足を突っ込んで取り戻そうと頑張る。だが逆に奥に押し込むばかり。とはいえ、ここまで溜まるとは。掃除のときはちゃんとケージを前後左右にずらして掃除機をかけていたのに。

ケージを十分動かしたつもりでも、1度も露出しない部分があるのだろう。露出部分に転がったオモチャは掃除で取り除かれるが、露出しない範囲に入ったオモチャは取り除かれずとどまる。いったんオモチャが溜まり始めると、それが障害物となって、後から来るオモチャを止める確立が上がる。だから蓄積が加速されたのだろう。

もっとも興味深いのは、おもちゃの集積場所が、ケージ中央からかなりズレた場所だったということ。ケージの作りは前後も左右も対称なのに、明らかに対称性が破れている。リビングルームの大局的な対称性の破れが、何らかの力を及ぼしてケージの動きという局所的な対称性に影響したのではないか、というのがいまのところの有力な見方だ。

2011年10月14日金曜日

10月13日    非常に分かりやすい話

  帰宅の地下鉄。ピリッとせず、かといってオタクにもなりきれないサエない若者が、同年輩の同僚女子に情報技術者の資格試験について熱弁を振るっていた。
 「表計算問題が簡単」という話を、ひとつの駅ごとに繰り返す。つまり2分間隔だ。繰り返し説明しても女の子がピンとこないようなので、何度目かの話の後に彼は付け加えた。「おれがぶっつけでやっても全部解けたから」と。非常に説得力のある例示だった。そんなに簡単だったのか! 恐らく車両に乗っていた全員が納得したはずだ。でも新たに疑問も生まれた。そんな試験で意味あるのかな…。

 前置きが長くなったけれど、ぎんのウンチに昨日、今日と2日連続で血がついていなかった。硬さもちょうどいいぐらい。ほっとしたが、耳垢は依然としてひどいまま。

2011年10月11日火曜日

10月11日    パトロール中止

最近はパトロールがほとんどない。
  
 
 前に書いたと思うが、ぎんは暇があると部屋じゅうをぐるぐるパトロールして歩く。ほぼ決まった何種類かの8の字形のルートがあって、そこを繰り返し辿っていく。本当のところは分からないが、エサや侵入者を見つけるための縄張りのパトロールだ、ということにしている。
 
 それが最近はパトロールしなくなった。暇があったら、遊びをねだるか、窓から外を眺めているか、物置部屋のタオルケットで寝ているか、どれか。たまにリビングを1周ぐらいならするけれど、そのときも以前のような厳しい表情ではない。
 
 パトロールも性行動の一種で、避妊手術が関係しているのだろうか。

※さきほどゆるいウンチをしたが、一部に血が混じっていた。混じっていたというより、わりと新鮮な血を含んだ粘液がフンの外にへばりついていた。