楽しいはずのテントの中で暗い表情。妻が携帯電話でとらえてわざわざメールで送ってきた。
初めてで出会ったときも、こんな顔でテーブルに座っていた。少し陰気くさいが、この猫なら大人しそうだから飼えるだろうと思った。
ウチにきて1年近くは遠慮気味でくつろげないようだったが、すっかり慣れて完全にやりたい放題だ。これまでの写真からもわかるように極限までだらしないポーズで眠る。
ここまで自由になれば暗い顔など見せなくなるのではないか、と思ったが違った。ぎんの中の陰気なものは容易にはなくならないようだ。このとき何を考えているのか、何も考えていないのか。この不思議に陰気な顔がたまらなく面白い。
2012年1月31日火曜日
2012年1月29日日曜日
1月28日 楽屋裏
最近よくソファーの下に潜っているが、暗くてどうなっているのかよく見えない。いったい何をしているのだろうか。 どうしても気になるので高感度撮影でその実態を探ってみたら、白目をむいて眠っていた。ごめんなさい、ぎんちゃん。
2012年1月27日金曜日
1月27日 覇気がありません。
2012年1月26日木曜日
1月26日 何があったのでしょう。
暗い顔でレンジフードを楽しむ |
何があったのか知らないが、昨年秋からずっとレンジフードに上っていなかったぎん。久しぶりにその勇士を見せた。なぜだろう。脚の具合が悪くて跳び上がれなくなったのではないか、と心配していたが上がれる力はあるようでホッとした。でもとても暗い顔だ。
レンジフードなんて、見晴らしはいいけど狭くて寝返りも打てないしあまり楽ではないだろうと思う。
もうひとつ変化があった。いつもは寝ようとすると布団に飛び込んできたぎんが、飛び込んでこなくなった。私が眠った後に何があったのか分からないし覚えていないが。
そのかわり私が朝起きると、布団にタックルしてほじくり返す。どうしてこんなことがそんなに楽しいのか分からないが、いかにも楽しそうなシッポをしている。
ふとんの中に何があると期待しているのだろうか |
2012年1月24日火曜日
1月25日 台無しです。
昨日の続き。せっかくロイヤルなポーズをキメていたのに、ちょっと気を緩めると、これ。猫は1日16時間寝るという話だから仕方がないか。
しかし、いつ見ても迫力のない歯。おかげで噛まれてもイッタァ~というだけで済むのだが。
撫でてほしくないとき撫でると必ずガブッとやられる。猫の医学書を見ると、そういうのを専門用語で "leave-me-alone bite" というと書かれていた。そのままやん。
しかし、いつ見ても迫力のない歯。おかげで噛まれてもイッタァ~というだけで済むのだが。
撫でてほしくないとき撫でると必ずガブッとやられる。猫の医学書を見ると、そういうのを専門用語で "leave-me-alone bite" というと書かれていた。そのままやん。
1月24日 おこられませんでした。
無印ネットストアの特価処分品だった本皮ソファーの玉座に君臨し、下界とテレビを見下ろすぎん王女。きょうはちゃんとポーズを取る気になってくれました。どうですか英王室のような威厳。一番町の大使館でアン王女を見たことあるけど、それ以上です。
ツメトギ板を枕にして庶民のように床に転がっているときとは、表情が違います。股の間からシッポの先を出すなんていう下品なこと(1月18日)もなさりません。
2012年1月23日月曜日
1月22日 おこられました。
2012年1月19日木曜日
1月18日 まくら
2012年1月14日土曜日
1月14日 床暖房が荒れているわけ
床暖房の温度調節が去年より荒っぽくなったような気がして、東京ガスのサービスの人に点検に来てもらった。しんしん冷えたかと思うと、あつ~くなったり。去年はもうちょっと温度差が小さかったからだ。
仕事の都合があり無理を言って昼休みの時間に来てもらった。そしたらサービス係のお兄さんのおなかがグーグー鳴っている。「ちょっとバルコニーの装置を点検させてもらえますか(グ~)」 「特に異常はありま(グ~)せんね」 「カーペットを敷き詰めると(グ~)どうしても性能がおちるんす(グ~)」。悪いことしたなあ…。
床が冷えると丸くなり、暖まると伸びて寝る。ぎんにも大問題 |
だから運転が荒っぽくなったように感じたのだ。いや、感じるのではなくて実際に荒っぽくなっているのだ。だが、それは機械のせいではなく、気候のせいということ。効率が落ちるといっても、カーペット無しでは猫は走れないし。仕方がないなあ…。
お兄さんが持ってきた赤外線温度計で床面の温度を測ったら、一番暖かい設定のとき、フローリングが露出している部分が30度ぐらいで、カーペットの上は26度ぐらいだった。写真はきょうのぎん。
2012年1月11日水曜日
1月10日 書き漏らし
書き忘れていたけど、大晦日、食料の買い出しに行って帰りに駅前を通ったら、いつもの場所にハナちゃんがいた。ふだんは僕に無関心なのに、なぜかしゃがれた声で「にゃあ」といって近づいてきた。
ハナちゃんは人気者だ。一眼レフを首に提げたお姉さんをはじめ、小動物を可愛がる自分を互いに演出したい若いカップルのほか、酔ったオジサンたちなどにも話しかけられる。なかなかゆっくり写真も撮れないのだが、きょうは寒いからか誰も相手をせずに通り過ぎていく。チャンスだ。
だが携帯しかなかった。露出が足りずにピントもなかなか合わず3、4枚撮ると指がこごえて痛くなってきた。相手もそこそこに「食べ物は今度やるから、風の当たらん場所に行っとき」といって、飲食街を通り抜けてウチに向かった。だが少し歩くと気付いた。どの店も正月休みなのだ。
残り物がもらえないのか!
気付いて振り返ると、遠くの路上にぽつんとハナちゃんの影。レジ袋の中にはぎんに与えるため買った猫缶が4つある。うーん。でも、わしは路上で猫缶を開ける迷惑なオッサンとはちゃうねん… 葛藤。だが寒空に一匹、アスファルトの上で「営業」を続けるハナちゃんを思うと勝てなかった。食べ残しが出なんだらええんやろ。私は引き返した。
パコ。キリキリキリキリ…。ビーフ猫缶を開けると中指でビーフペーストを少し掬い取って
、路肩の少し基礎が高くなっているところに置いた。一切見未満用の子猫フードなのであぶらっけと汁気が多い。ハナちゃんは無言でやってきて、まったく警戒せず猫缶を食べ始めた。平らげると次の1掬い。また次の1掬い。そうするうちに1缶なくなった。
指はフードの油分でべとべと。マウンテンパーカにもついてしまった。缶を捨てるところが見あたらないので、手で持って帰ることにした。エサまみれの指で開いた猫缶を持って、信号を待つ姿はかなりヘンだ。帰り着くと玄関が非接触キーでよかった、と初めて思った。ぎんは自分のエサが減ったことにも気付かず出迎えてくれた。
2012年1月10日火曜日
1月10日 なう~
ぎんが私に何かを訴えている鳴き声。人間を動かすにはどうしたらいいのか、ツボを心得てます。ときどきすご勢いで何かを言いに来るけど、何を伝えたいのか分からないので勝手な解釈で応えるしかない…。今回はたまたま手元にICレコーダーがあったので急いで録音しました。適当に返事していたら声を荒げたりします。
(このブログは音声ファイルを載せられないので、音だけで画像のない動画ファイルに変えて貼り付けました)
(このブログは音声ファイルを載せられないので、音だけで画像のない動画ファイルに変えて貼り付けました)
2012年1月9日月曜日
2012年1月2日月曜日
12月30日 猫源郷
ブロック塀に飛び乗ったニャロちゃん |
1軒の家の前に、白黒猫2匹と黒猫1匹がいる。どれも毛ヅヤがよい。とりあえず写真に納めようとかとカメラを構えると、40代と60代と思われるオバチャン2人に声を掛けられた。「写真撮るの?こっちにもいるわよ」。関東の人の言葉をリアルに書き下すのは私には難しいが、だいたいそんな感じだ。
その家が玄関先を猫のエサやり場にしており、ちょうど夕食の時間なので近所の人が様子を見に来ていたらしい。ニャロちゃんと呼ばれている白黒は、はやばやと食事を済ませたらしくて、私がやってきてすぐに餌場を離れ、隣の工務店との間のブロック塀に飛び乗った。そこが定位置らしい。イヌを散歩させているオジサンが路地を通りかり、ブロック塀の上のニャロに「元気か」と声を掛ける。けっこう顔が広い。
カメラを向けると、こっちをじっとにらんで正座のポーズをとってくれる。野良猫なのかとオバチャンに聞くと「ちがうのよ、この先のオタクで飼われてるんだけどたくさん飼っててね、何匹飼ってるかわからなくて、そこから出てくるのよ」という。どうも近所に猫屋敷があるらしい。それも二軒以上。
しばらくするともう一匹、小柄な黒猫がやってきた。そいつはウナギと呼ばれていた。変な名前だ。ニャロと血縁らしい、とオバチャンは説明する。ニャロが塀から飛び降りてきて互いに鼻をくっつけあって挨拶をしている。確かに仲がよい。挨拶を終えたウナギが私の前を通り過ぎて餌場に向かう。機嫌よく直立させた細く長いシッポがくねくねと揺れる。なるほど!
ニャロではないほうの白黒は僕の前にやってきてゴロンと寝ころぶと、体をくねくねさせて甘えてみせた。ところが写真を撮ろうとすると、さっと立ち上がって向かいにあるアパート駐輪場に消えてしまった。撮り損ねた、と口惜しがっていたら「タダじゃ撮らせてくれないわよ」と頭の上から声がした。アパートの2階で階段を掃き掃除している大家らしきオバチャンだった。掃除しながらさっきからの会話を聞いていたのか…。大阪のオバチャンみたいだ。
餌場にはベニヤ板の風除け付きの棚がつくってあって、その中にボス格の巨大なキジ白がいるらしいが、ボスキャラだけあって簡単には姿を現さない。けっきょく餌場の横にある自転車1台がやっと通れる極細の路地を、のしのしと去っていく後姿しか見られなかった。
そしてここからが私的には最大のニュースだ。私の住むマンションの近所では、山手線を挟んで内側に猫おじさん、外側に猫おばさんがいて、夕方になると餌を与えて回っている。おじさんはママチャリの荷台に山盛りの餌と餌皿を積んで出前のようにあちこち走り回っている。おばさんはもう少し小規模だ。なんとこの2人は、山の手線の内側に住むお金持ちの奥さんに雇われて餌やりに回っているのだという。
数学者の広中平祐は、商売人だった父親から「数学が好きなら、商売で金をかせいで数学者をやとってやらせればいいじゃないか」と言われたという。奥さんは誰かに「猫が好きなら、おじさんとおばさんをやとって餌をやらせればいいじゃないか」と言われたのかもしれない。
おじさんはいつもアパートの駐輪場などに勝手に餌皿を置いて去っていくから、苦情が出ないのかと不思議に思っていた。奥さんが強引にアパートのオーナーらを説き伏せて餌を置かせているのだという。いろいろ謎がとけた。
オバチャンたちは巣鴨駅前のハナちゃんのことも観察しているようだ。「今日もいたわよ」という。けっこう行動範囲が広い。寒風の中で30分以上も立ち話をしてダウンジャケットの中まで冷えてきた。また撮りにきますね、と言って餌場を後にしたが、おばちゃんはまだいるようだった。元気だ。
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