2010年12月8日水曜日

12月7日 転落

 21時半ごろ帰宅。ウサギ皮でできたネズミをプラケースの上に投げ、ぎんに取りに行かせる遊びをしていた。2度目だったか…。ネズミを咥えて戻ってくる途中、キャットタワーの上から二段目で足を滑らせた。急いで戻って来ようとするあまり足元を誤ったようだ。
 
 タワーにしがみつこうとしたが、板にはフェイク毛皮が張ってあるので爪が引っ掛からず、床まで転落してしまった。平らな床に落ちればなにも問題ないが、ちょうど開いたままになっているケージの扉の上に落ちてしまった。腕とわき腹のあたりを強打したようで、落ちた後、しばらく左の前脚を浮かせていた。しばらくすると何も無かったかのように歩き始めたが、ときどき立ち止まって、やはり左前脚をぶるぶる振ったり舐めたりしている。骨折でもしていたら、と心配になって、23時まで外来をやっている動物病院を探して電話をした。見てくれるというので初めてキャリーケージに入れてタクシーに乗って連れて行った。

 念のためハーネスをつけてキャリーに。意外にすんなり抵抗しないのでびっくり。キャリーにはいって蓋を閉じられても鳴きもせず機嫌良さそうだ。遊びだと思っているのだろうか。これから病院に連れて行かれて怖い目に遭うことを知らないのだ。

 さすがにキャリーを持ち上げて廊下に出ると、いつもと勝手が違うので小さく声を出した。ポーチに出るとさすがに大きな声でミヤオ、ミヤオと鳴き始めた。素早く廊下を通って外に出る。でも鳴き続ける。地蔵通りの入口まで出てタクシーを拾おうとするが、意外に来ない。そのうち寒くなってきた。ぎんも寒かっただろう。 無事タクシーに乗り込むとニャア、ニャアと小刻みに素早く連続して鳴き始めた。

 病院に着くと少し大人しくなった。これまで嗅いだことのないニオイがするからだろう。初診の問診票を書いている間も、たまに鳴くだけ。おとなしい。
 診察室に入るともっとすごい。ケージから出してもじっと動かずに、前足や肩や背中を医師に好き放題触らせている。なぜそうも態度が変わるのか。
 ペット屋の店頭でまるでウソのようにおとなしくしていたのを思い出す。抱いても逃げず、詰め切りやり放題の奇特なベンガル猫かと見誤って、ぎんを飼うことにしてしまった。
 
 触ったところ目立った骨折などはないようだが、「左前脚の指に触れたら息が荒くなった」とじゅういしいう 。念のためエックス線を撮ってもらった。できた写真を見ると、ぎんの手は、イワシの小骨で作られているみたいに華奢で緻密でかわいらしい。幸い骨折はなく、痛み止めを注射して終わり。
 治療費は初診料込みで1万3000円ほど。ぎんは清算が進むまで、キャリーの中で値比較的おとなしく順番を待っていた。だが帰りのタクシーの中では絶え間なく鳴き続けた。

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