2010年11月4日木曜日

10月4日 拉致されリビングに

 ぎんをリビングに入れてみようということになり、連れて行った。抱きかかえて廊下を歩いて道順を覚えると面倒かも知れないので、私のボタンダウンシャツを投網のように投げて、ぎんを捕獲。かぶせられたシャツの下で寝転がり、手足をじたばたさせて嬉しそうに遊んでいるので、そのままくるんでリビングまで連れて行った。
 
知らない部屋で目隠しを取られたぎんは、呆然とあたりを見回した。だが気を取り直すと、鼻腔を小刻みに広げたり縮めたりしながら周囲の探索し始めた。金属探知機で砂漠に落ちたいん石を探すように低い姿勢であたりをうろつき回るのだ。
 
 ソファーの前にたどり着くと、草食獣のように首を長く伸ばしてクッションの上をのぞき込んだ。なかなか飛び乗る勇気が湧かないようだ。それよりソファーの下に潜る方が彼女の好みに合っている。ソファーの下を縦断した後は、徐々に調子をあげてダイニングテーブルとエクスペディートに向かう。そこでもテーブルや本棚に飛び乗る様子はなく、鼻を膨らませながら静かにカーペットの上を歩いていた。

 でも、20分もしたらだいぶ慣れてきたらしく歩く速度が速くなってきた。30分後には走るようになった。

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