2011年7月17日日曜日

7月17日   きょうの出来事

 きょうはいつもと違う体験をした。
 丸善で1冊1000円ちょっとの新書の変形版を3冊買った。レジ係は僕と同い年ぐらいのオジサン。この人がきわめてヘン。自分で3冊分の注文カードを手際よく抜き取ってポイと足元に投げ落としたくせに、5秒ほどしたら隣のお姉さんに何か言われて、おたおたとカードを探し始め、ようやっと足元に投げたことを思い出すと、3冊分を一枚一枚順に拾い上げ、そこに書いてある数字をレジに打ち込み始めた。
 ようやっと打ち終わったので5000円札を出すと、「2160円です」という。「え?それは違うでしょ」と注意してあげたら、また一からカードの番号をレジに入れ直し始めた。正しく打てないらしく何度もやり直す。職場を抜け出して行っていたので「急いでるし、もういいから5000円返してください」というと、「はい」と答えるだけで数字合わせに夢中で、金を返してくれる気配がない。
 
 もう待てなくなり「もうこの値段でいいから清算して!」と言うと、また「はい」と言うだけで注文カードの数字を指でなぞって見比べている。その指が震えている。かなりヤバい人だ。
 
 「早くどっちかにしてくださいよ」と催促すると、ようやく注文カードを諦めて清算ボタンを押してお釣りをくれた。なのに、震える指で、本にカバーをつけようとするから「カバーいりません」と言うと、ようやく本を袋にいれてくれた。でも懲りずに、震える指で袋の口をテープ止めしようとするから、「このままでいいですよ」と本をひったくって帰ってきた。
 結局1000円得をしたわけだが、ぐったり疲れた。1000円はセーブザチルドレンにでも送るか…しかし、あのオッサンは大丈夫だろうか。

 てなことがあったりして草臥れて家に帰ると、いつもはソファーに寝そべってテレビを見ているはずの妻が、なぜかリビングの真ん中に立って私を出迎えてくれた。何かと思ったら「ぎんのヒゲが抜けた!」という。右手に持っているのは小物整理用のビニール袋に入ったヒゲだった。ぎんのヒゲは白と黒の2種類あるが、袋に入っているのは白いやつだった。
 ソファーで顔を洗う様子を見ていたらポロリンと落ちたという。ぎんのヒゲのおかげで、きょうは立ち上がって出迎えてもらえた。

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